親父の生き方が好きだな。
人&人リレー Vol.62 2006年12月10日号


本宮 修

Osamu Motomiya(55)AB型  八幡小路生

●三条飲食店組合事務局(お食事処『末廣』店主)



昭和26年2月5日 鍛冶屋・山口俊介の三男に生まれる。
昭和42年 三条高校を卒業、料理修行。
昭和47年 本宮千津子と結婚、お食事処『末廣』に入る。
昭和48年 書壇院に入会し、書道を始める。
昭和50年 渓流釣りを始める。
平成2年 有志と『ラーメン大学』を開講し、参加者と『ラーメン塾』を作る。
平成4年 『ラーメン塾』の有志と『三条っ子ラーメン』を開発。
平成14年 三条飲食店組合事務局となる。



▲実父の山口俊介氏。
  親父は生粋の職人だった。
明治44年生まれで、まったく頑固で、頑固。気にくわない金物屋が来ると、口も聞かない。気に入った人が来ると、すぐ「さぁ、飲もう」で、仕事にならない。
  作ってたのは、胴付の片刃鋸。刃は薄くて、プルンプルンと曲がる。一枚一枚削って薄くするんだけれど、仕上がり直前でも問題があると真っ二つに折って捨ててしまう。母が「それくらいなら…」と言うと、「他人の目は誤魔化せても、自分の眼は誤魔化せねんだ!」と怒ったらしい。母親は苦労してた。
  俺は、六人兄弟の末っ子で三男坊。貧乏人の子沢山で、家は貧しかった。でも今でも、親父の生き方は好きだな。
  「山口介左衛門」。晩年になって力量が認められ、銅付片刃鋸作りの名人として、毎日グラフなどでも紹介された。俺の唯一の自慢は、親父だよ。
  職人の子だから、婿になるなんて思いもしなかった。女房は高校の同級生。付き合ってから、食堂の一人娘だと知った。結果として婿に…。
  今は、婿になって本当に良かったと思う。商人になってね、いいほうに性格も変わった。女房や、他人の気持ちも分かるようになったし。いいラーメン仲間と出会えて、友達も多く幸せだよ。



▲ラーメン塾の仲間たち。
(『越後ジャーナル』より)
  ラーメン作りにはこだわりがある。毎日自分で麺を打って、スープを仕込む。麺は二日寝かせて、スープは最もいい状態で使う。たかがラーメン、されどラーメンだよ。この辺は、職人の倅なんだろうね。
  お食事処『末廣』は、昭和初期の創業。初めは日本蕎麦の店だったらしい。三条では、最も古い食堂の一つだろうね。俺は婿養子の三代目。俺の代でダメになったと言われたくないから、自分なりに頑張って来た。信条は、アットホームな店作り。家族が仲良く働く店は、お客さんにとっても心地いい。でも、もう倅の代。これからは若い人の時代だからね、俺は縁の下の力持ちになろうと思ってる。
  十数年前、龍昇園の刈屋さんたちと『ラーメン大学』を開講。その参加者の有志と『ラーメン塾』を作った。そのうち、「三条の名物を作ろう」と『三条っ子ラーメン』を開発。今も『十店会』で作り続けている。各店共通なのは、共同開発した味噌で、使う麺は別々。味付けも店によって異なる。ラーメン好きの人は食べ比べて、ご意見いただければ嬉しい。



▲趣味は渓流釣り。
  趣味は、釣。昔は黒鯛を狙ったり、キスを釣ったりしていた。
30年くらい前、書道をやっていた頃、その仲間に誘われて渓流釣りに行った。行くからには釣りたいから、本を買って勉強。結果として、俺だけイワナが5匹釣れた。「こんげ、厳しい所で魚が生きてる!」感動したね。それから病みつき…。
  若い頃は、3月の解禁から山に入り、9月まで毎月出かけた。夜1時頃山形なんかに行って、早朝にイワナやヤマメを釣り、戻ってから寝ずに仕事する。昔から体力には自身があるんだよ。最近は春に山菜を採り、6、7、9月頃渓流釣りに出かける。昔はアブに刺されながら、8月の暑いとき下田の山奥にも行っていた。
  イワナは臆病な反面、獰猛でね。鳥や蛇なんかも食っちゃう。厳しい環境で生きてるから、何でも食べるんだろうね。幻の魚って言われるくらいで、なかなか釣れない。でも俺は、行ったら必ず釣ってくる。空振りは一度もないな。これまでで一番の大物は、59.5センチのイワナ。これは魚拓を取って、店に飾ってある。  



Vol.01 羽生 哲朗 ●観世流林声会代表

2001年8月10日号

Vol.02 福田 健男 ●新潟県弓道連盟理事長

9月11日号

Vol.03 関川 精子 ●紙人形教室「野鶴会」副会長

10月10日号

Vol.04 野水 寛 ●三条ウエイトリフティング協会会員

11月10日号

Vol.05 須藤 成二 ●六角巻凧製造元須藤凧屋

12月8日号

Vol.06 金内 章 ●三条市バレーボール協会会長

2002年1月10日号

Vol.07 大竹 日出男 ●将棋駒師 号・竹風

2月10日号

Vol.08 村上 裕行 ●三条太極拳協会 指導部長

3月10日号

Vol.09 田巻 勇一 ●田巻製作所 墨坪彫師

4月10日号

Vol.10 捧 孝夫 ●県バトミントン協会副会長

5月10日号

Vol.11 若月 チエ子 ●絵本読み聞かせボランティア

6月10日号

Vol.12 増田 完市 ●県馬術連盟理事

7月10日号

Vol.13 吉田 正禄 ●百人一首 三条九重会会長

8月10日号

Vol.14 兵 正浩 ●三条市アーテェリー協会 指導部長

9月10日号

Vol.15 小林 良範 ●三条ホタルの会 会長

10月10日号

Vol.16 内山 哲男 ●三条サッカー協会理事長

11月10日号

Vol.17 栗山 香園 ●押絵教室「芳洲会」主催

12月10日号

Vol.18 今井 章司 ●ルーキーズ三条ミニバスケットボールスポーツ少年団団長

2003年1月10日号

Vol.19 長野 親情 ●星空ファクトリー代表

2月10日号

Vol.20 神山 雅志 ●知的障害者水泳指導ボランティア

3月10日号

Vol.21 長井 菜央子 ●(社)NBA日本バーテンダー協会会員

4月10日号

Vol.22 米山 俊司 ●三条市スポーツ少年団理事長

5月10日号

Vol.23 藤井 ふさ子 ●三条市点訳奉仕会 代表

6月10日号

Vol.24 小林 信 ●三条市卓球連盟会長

7月10日号

Vol.25 土田 恵子 ●生涯学習インストラクター 押し花を楽しむ会主宰

8月10日号

Vol.26 伊藤 博 ●合唱教室主宰

9月10日号

Vol.27 土田 英雄 ●三条市ソフトテニス連盟会長

10月10日号

Vol.28 滝澤 亮子 ●音楽教室主宰

11月10日号

Vol.29 原 吉郎 ●少林寺拳法 新潟三条支部道場支部長

12月10日号

Vol.30 近藤 たつ子 ●三条中国友好市民の会(ニーハオの会)代表

2004年1月10日号

Vol.31 小林 厚子 ●丸井今井邸 子どもビーズ教室指導者

2月10日号

Vol.32 山崎 道子 ●ヨーガ教室 講師

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Vol.33 三上 幾代 ●NPO法人車椅子社交ダンス普及会三条支部支部長

4月10日号

Vol.34 川瀬 和敏 ●特定非営利活動法人環境NPO良環 代表

5月10日号

Vol.35 小杉 洋児 ●三条バラ愛好会 会長

6月10日号

Vol.36 田斎 實 ●全国水墨画会県央三条支部 支部長

7月10日号

Vol.37 佐藤 茂 ●三条歴史研究会 会長

10月10日号

Vol.38 長谷川 達栄 ●五十嵐川漁業共同組合 組合長

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Vol.39 堀内 俊夫 ●三条市域消防本部 消防長

12月10日号

Vol.40 加藤 昇 ●丸井今井邸保存会 会長

2005年1月10日号

Vol.41 片貝 幸久 ●法華宗総本山本成寺鬼踊奉賛会 会長

2月10日号

Vol.42 外山 善一 ●三条市民謡連盟講師

3月10日号

Vol.43 池田 慶郎 ●三条鍛冶集団筆頭師範

4月10日号

Vol.44 近藤 吉昭 ●凧の愛好会『隆青会』代表

5月10日号

Vol.45 杉野 真司 ●『三条かけはしの会』 代表

6月10日号

Vol.46 関 雄一 ●『新潟県現代詩人会』 代表

7月10日号

番外編 みずすまし ●『私の7.13水害』発刊グループ

8月10日号

Vol.47 金子 年一 ●レーシングチーム『倶楽部ダントツ』 事務局長

9月10日号

Vol.48 遠藤 ケイ ●『大正琴新潟友の会』会長

10月10日号

Vol.49 伊藤 得三 ●『三条陶芸会』会長

11月10日号

Vol.50 皆川 伊砂子 ●通所リハビリテーション『樫の森』スタッフ

12月10日号

Vol.51 阿部 謙一 ●協同組合『一ノ木戸商店街』理事長

2006年1月10日号

Vol.52 西村 邦明 ●三条オペラ2006『ヘンゼルとグレーテル』実行委員長

2月10日号

Vol.53 成田 久美子 ●キーボード奏者(三条市第一回トップスアワード受賞)

3月10日号

Vol.54 小越 憲泰 ●三条ロータリークラブ会長

4月10日号

Vol.55 吉川 静 ●特定非営利法人 地域たすけあいネットワーク理事長

5月10日号

Vol.56 五十嵐 富美恵 ●三条の歌謡曲『咲くヒメサユリ』の歌手

6月10日号

Vol.57 佐藤 恭章 ●佐藤理髪店三代目

7月10日号

Vol.58 堀 早恵子 ●紋付け職人(紋屋『静喜屋』)

8月10日号

Vol.59 外山 衛資

●五十嵐川に関する検討会2委員

9月10日号

Vol.60 岸本 良一

●軟式野球チーム『OSクラブ』監督

10月10日号

Vol.61 岩淵 一也

●中央公民館『自分史講座』講師(現代詩人)

11月10日号









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