ああ、こういう世界があるんだ!
人&人リレー Vol.61 2006年11月10日号


岩淵 一也(本名:柿崎嘉雄)

Kazuya Iwafuchi(64)O型  旧吉田町生

●中央公民館『自分史講座』講師(現代詩人)



昭和17年3月30日 吉田町に生まれる。
昭和32年 吉田中学を卒業、三条実業高校機械科に入学。
昭和35年 北陸ガスに入社。
昭和37年 初の詩集『切手のない手紙』を上梓。
昭和39年 現代詩集『半獣人』同人となる。
昭和54年 『坂西たづの日記』で日報短編小説賞を受賞。
昭和63年 越後ジャーナルで『三条歳時記』を連載開始する。
平成10年 三条商工会議所月報に『越後三條職人列伝』を連載開始。
平成14年 北陸ガスを定年退職し、一回目の四国遍路へ。
平成17年 『越後三條職人列伝』『水害万歩計』を発刊。



▲取材中の岩淵さん。
  子供の頃は、いい思い出がないね。
親父が酒飲みでさ。飲むとダメで、一ヶ月分の給料を一晩で使ってしまう人だった。母親が近所で井戸掘りの仕事を手伝ったりして、何とか一家を支えていたけど、その日暮らしの生活ですよ。
  家の経済状態から、とても高校に行けないと思っていた。でも高校くらいは出ておくほうがいいと、奨学金をもらって三条実業(現三条商業)機械科に入学。ところが、その奨学金が家の米代に変わったことも…。
 昭和30年代の初めは日本中が貧しくて、貧乏はうちだけではなかったと思う。でも辛かったですよ。高校2年の時、学校を辞めて働こうと考えたことがある。けれど担任の白勢先生が、「おれが月謝を出してやるから、辞めるな」と言ってくれて、思いとどまった。



▲嵐南公民館での講演。
  高校を卒業して、北陸ガスに就職。当時は、石炭からガスを作っていたんですよ。レトルト式石炭ガス乾留法といって、石炭を蒸してガスを出す。その残り滓が、コークスになるんですな。使っていた石炭は、夕張粘結炭で、品質がいいコークスができた。
  現代詩に出逢ったのは、私が19才の頃かな。
弟が、東京に出て就職。中卒、高卒が、金の卵という時代で、出版社の配送下請け会社に入ったんですよ。ある時その弟が、中原中也と西脇順三郎の詩集を二冊送ってきた。たぶん売れ残りだったんじゃないかな。
……ああ、こういう世界があるんだ!
そう思って、詩を書き始め、翌年ガリ版刷りの詩集『切手のない手紙』を発行。現代詩集『半獣人』同人になったのも、その頃だと思う。
  本格的に詩を書き始めたのは、30代の半ば。10年以上ブランクが…。仕事も忙しく、結婚して子育てもしなければならなかったから。



▲著書『三条職人列伝』と『水害万歩計』。
  昭和52年、本社の管理課勤務に。あまり肌に合わない仕事でね。その分、詩作に熱が入り、よく新潟日報のコント欄などに投稿した。村野四郎という有名な選者に、書評で「佐藤惣次郎の再来」と書かれたのは嬉しかったな。
  54年に書いた掌編小説『坂西たづの日記』で、日報短編小説賞を受賞。その後、『不在』(56)・『開花期』(58)で日報詩壇賞、小説『海へ』(88)と詩『凍道』(91)で日報文学賞を受賞した。
  越後ジャーナル掲載の『三条歳時記』(88〜)は、『続三条歳時記』(94〜)を経て、現在も『新三条歳時記』として毎月2回連載している。
  一昨年の7.13水害では、自宅が被災。物書きの性ですか、避難先でもチラシの裏などに記録を取って。それらを『水害万歩計』と題してまとめ、発刊予定だった『越後三條職人列伝』と共に昨年2冊同時に発刊しました。
  今年から、中央公民館で『自分史講座』の講師を。毎月2回計12回の講座ですが、まもなく終講する。



Vol.01 羽生 哲朗 ●観世流林声会代表

2001年8月10日号

Vol.02 福田 健男 ●新潟県弓道連盟理事長

9月11日号

Vol.03 関川 精子 ●紙人形教室「野鶴会」副会長

10月10日号

Vol.04 野水 寛 ●三条ウエイトリフティング協会会員

11月10日号

Vol.05 須藤 成二 ●六角巻凧製造元須藤凧屋

12月8日号

Vol.06 金内 章 ●三条市バレーボール協会会長

2002年1月10日号

Vol.07 大竹 日出男 ●将棋駒師 号・竹風

2月10日号

Vol.08 村上 裕行 ●三条太極拳協会 指導部長

3月10日号

Vol.09 田巻 勇一 ●田巻製作所 墨坪彫師

4月10日号

Vol.10 捧 孝夫 ●県バトミントン協会副会長

5月10日号

Vol.11 若月 チエ子 ●絵本読み聞かせボランティア

6月10日号

Vol.12 増田 完市 ●県馬術連盟理事

7月10日号

Vol.13 吉田 正禄 ●百人一首 三条九重会会長

8月10日号

Vol.14 兵 正浩 ●三条市アーテェリー協会 指導部長

9月10日号

Vol.15 小林 良範 ●三条ホタルの会 会長

10月10日号

Vol.16 内山 哲男 ●三条サッカー協会理事長

11月10日号

Vol.17 栗山 香園 ●押絵教室「芳洲会」主催

12月10日号

Vol.18 今井 章司 ●ルーキーズ三条ミニバスケットボールスポーツ少年団団長

2003年1月10日号

Vol.19 長野 親情 ●星空ファクトリー代表

2月10日号

Vol.20 神山 雅志 ●知的障害者水泳指導ボランティア

3月10日号

Vol.21 長井 菜央子 ●(社)NBA日本バーテンダー協会会員

4月10日号

Vol.22 米山 俊司 ●三条市スポーツ少年団理事長

5月10日号

Vol.23 藤井 ふさ子 ●三条市点訳奉仕会 代表

6月10日号

Vol.24 小林 信 ●三条市卓球連盟会長

7月10日号

Vol.25 土田 恵子 ●生涯学習インストラクター 押し花を楽しむ会主宰

8月10日号

Vol.26 伊藤 博 ●合唱教室主宰

9月10日号

Vol.27 土田 英雄 ●三条市ソフトテニス連盟会長

10月10日号

Vol.28 滝澤 亮子 ●音楽教室主宰

11月10日号

Vol.29 原 吉郎 ●少林寺拳法 新潟三条支部道場支部長

12月10日号

Vol.30 近藤 たつ子 ●三条中国友好市民の会(ニーハオの会)代表

2004年1月10日号

Vol.31 小林 厚子 ●丸井今井邸 子どもビーズ教室指導者

2月10日号

Vol.32 山崎 道子 ●ヨーガ教室 講師

3月10日号

Vol.33 三上 幾代 ●NPO法人車椅子社交ダンス普及会三条支部支部長

4月10日号

Vol.34 川瀬 和敏 ●特定非営利活動法人環境NPO良環 代表

5月10日号

Vol.35 小杉 洋児 ●三条バラ愛好会 会長

6月10日号

Vol.36 田斎 實 ●全国水墨画会県央三条支部 支部長

7月10日号

Vol.37 佐藤 茂 ●三条歴史研究会 会長

10月10日号

Vol.38 長谷川 達栄 ●五十嵐川漁業共同組合 組合長

11月10日号

Vol.39 堀内 俊夫 ●三条市域消防本部 消防長

12月10日号

Vol.40 加藤 昇 ●丸井今井邸保存会 会長

2005年1月10日号

Vol.41 片貝 幸久 ●法華宗総本山本成寺鬼踊奉賛会 会長

2月10日号

Vol.42 外山 善一 ●三条市民謡連盟講師

3月10日号

Vol.43 池田 慶郎 ●三条鍛冶集団筆頭師範

4月10日号

Vol.44 近藤 吉昭 ●凧の愛好会『隆青会』代表

5月10日号

Vol.45 杉野 真司 ●『三条かけはしの会』 代表

6月10日号

Vol.46 関 雄一 ●『新潟県現代詩人会』 代表

7月10日号

番外編 みずすまし ●『私の7.13水害』発刊グループ

8月10日号

Vol.47 金子 年一 ●レーシングチーム『倶楽部ダントツ』 事務局長

9月10日号

Vol.48 遠藤 ケイ ●『大正琴新潟友の会』会長

10月10日号

Vol.49 伊藤 得三 ●『三条陶芸会』会長

11月10日号

Vol.50 皆川 伊砂子 ●通所リハビリテーション『樫の森』スタッフ

12月10日号

Vol.51 阿部 謙一 ●協同組合『一ノ木戸商店街』理事長

2006年1月10日号

Vol.52 西村 邦明 ●三条オペラ2006『ヘンゼルとグレーテル』実行委員長

2月10日号

Vol.53 成田 久美子 ●キーボード奏者(三条市第一回トップスアワード受賞)

3月10日号

Vol.54 小越 憲泰 ●三条ロータリークラブ会長

4月10日号

Vol.55 吉川 静 ●特定非営利法人 地域たすけあいネットワーク理事長

5月10日号

Vol.56 五十嵐 富美恵 ●三条の歌謡曲『咲くヒメサユリ』の歌手

6月10日号

Vol.57 佐藤 恭章 ●佐藤理髪店三代目

7月10日号

Vol.58 堀 早恵子 ●紋付け職人(紋屋『静喜屋』)

8月10日号

Vol.59 外山 衛資

●五十嵐川に関する検討会2委員

9月10日号

Vol.60 岸本 良一

●軟式野球チーム『OSクラブ』監督

10月10日号









ホーム



株式会社 宮原新聞舗
〒955-0861新潟県三条市北新保1-12-14
TEL.0256-33-1187
FAX.0256-34-5715
MAILmiyahara@yc-sanjo.com