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新しいことを始める時って、自分なりにワクワクするところがあって、これまでとは違う新たな世界が広がりますよね。職場を退職し、還暦を節目に始めた点字図書製作のボランティアは私にとってまさにそう。点字という独特な文字を覚えるだけでなく、繰り返し読む一冊の本のおもしろさに引き込まれていくんです。普段、私自身が本を読む時は、読めない漢字があっても、読み違いがあってもたいして不自由を感じず読み進めます。しかしこの仕事をするようになって、本を一行一句なめるように読むようになりました(笑)。
下読みし、点字化しながら指先で読みそれをまた読み返す。何遍も読むことによって本と自分との間に対話が生まれ独自の世界が広がっていくのです。 |
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点字は、まず50音そして数字、アルファベット、記号などを覚えていきます。ひとつとしてだぶることなく構成されていて、ほんとすごいなぁ。と感心します。見た目は難しそうですが、規則性があるので実は意外と覚えやすいのです。子どもが字を覚える時と一緒で書きながら、そのうち手が覚えていくんですよ(笑)。点訳はやっていて楽しいけれど、やっぱり細かくてしかも根気がいる仕事でしょ。肩も凝るし目も疲れる…。私には無理かなぁ、と何度も思いました。それでも、本一冊仕上げた時の充実感、達成感、それにも増して何処かで誰かの役に立っているということが支えになっていて続けていられるのだと思います。 |
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三条市点訳奉仕会の会員は現在21人います。中でも80才を過ぎた方が2人いらして私はその方たちの生き方に感銘を受けています。高齢ですが常に勉強されていて、いつでも前向き。会として新しいことに挑戦する時、私はつい逃げ腰になりがちですが、「勉強になります、なんでもいたしましょう。」と言って励まして下さいます。その言葉に背中を押されそして支えられているのです。このボランティアを始めてから点字のことだけでなく普段忘れがちな広い心などをいろんな方たちから教わっています。
多くの人たちに励まされ支えられながら私自身の体力が続く限り点訳の仕事を続けていきたいと思っております。 |