人の胸を打つ作品を作りたい。

人&人リレー Vol.17 2002年12月10日号




 


栗山 香園

Kouen Kuriyama (78才) A型  三条市生

●押絵教室「芳洲会」主宰
●大正琴 錦園流家元

洋裁から押絵の道へ転身して30年。東京の家元へ通い、修業を積んだ2年後異例の早さで「香園」の雅号を受ける。
その2年後、三条市中央公民館で初の個展を開催。翌年には、押絵教室「芳洲会」を開設。また、大正琴の錦園流家元、手話通訳士として多方面で活躍している。



貝合わせ
押絵とは、羽子板の絵のように、布の下に綿を詰め立体的な絵を作る伝統芸術。
その浮き出るような立体感を出すために、まず、下書きした絵を分解して切り取り各パーツごとに組み合わせて一つの絵に仕上げていきます。
綿の入れ具合いやその凹凸感が微妙な味わいを演出し、作品を引きたててくれるのです。素材は全て絹の布地。絵画のように作品をぼかすということができないでしょ。
雲を表現するのに、八色の布地を使ったこともあるし、気に入る色がないと自分で染めて納得した色彩を作り出すこともあります。色合いを考え一つ一つ組み合わせながらどんな作品に仕上がるのかを想像するのが楽しみ。とにかく、ものを作ることが好きなんです。だから、どんな細かいところでも一切手抜きはしません。


御鈴

若い頃27年間洋裁をしていましたが、その後、押絵をはじめて30年。ある時、立ち寄った書店でみつけた一冊の押絵の本に感銘を受け、この家元に師事したいと夢中で手紙を書きました。しかし、東京においでの家元が私のような田舎者を相手にするはずがありません。書いても書いても手紙は返されるばかり。どうしたらいいかと考えた末、押絵の手ほどきを受けたことがあるので、一つ作品を作りその写真を撮って手紙と一緒に送りました。また、それも返されたのです。しかし、今度は写真だけが抜かれており、「すばらしい作品に脱帽しました。」と書かれているではありませんか。
こうしてやっと家元に会える約束を取り付けることができたのです。が、その先がまた困難で、そう簡単に入門を許してはいただけませんでした。それでも、とにかく私は先生のお名前をいただきたくて来たのだと粘りに粘りました。その熱心さが認められたのか、一ヶ月に一度4〜5点の作品を作って持って来ることを条件に家元のところへ通うことを許されたのです。
その後は作品を作り、家元のところへ通いました。2年後、「栗山さん、異例の早さですよ」と、本当は3年通わなければいただけない雅号を2年でいただくことができたのです。

びわ

1976年に「香園」という雅号をいただき、その2年後、三条市中央公民館で初の個展を開催しました。そして翌年、押絵教室「芳洲会」開設に至ったのです。
これまで数多くの作品を作ってきましたが、父に誉めてもらったことは一度もありませんでした。父は何でもできる人だったのです。その父が一度だけ「いいなぁ」と言ってくれた作品が「黒豹」。今にもガラスを破って出てきそうだ。生きているようだ、と。
私は常に、作品は人の胸を打つようなものでなければいけない。と思っています。
何にでも挑戦してみたい。難しいことほどやってみたい。まだまだ勉強をし続けて人がびっくりするような作品を作り続けたい。



8月10日号
羽生哲朗さん
●観世流林声会
代表
9月11日号
福田健男さん
●新潟県弓道
連盟理事長
10月10日号
関川精子さん
●紙人形教室
「野鶴会」副会長
11月10日号
野水寛さん
●三条ウエイト
リフティング協会会員
12月8日号
須藤成二さん
●六角巻凧
製造元須藤凧屋
1月10日号
金内章
●三条市バレー
ボール協会会長
2月10日号
大竹日出男
●将棋駒師
   号・竹風
3月10日号
村上裕行
●三条太極拳協会 指導部長
4月10日号
田巻勇一
●田巻製作所
 墨坪彫師
5月10日号
捧孝夫
●県バトミントン協会副会長
6月10日号
若月チエ子
●絵本読み
聞かせボランティア
7月10日号
増田完市
●県馬術連盟理事
8月10日号
吉田正禄
●百人一首 三条九重会会長
9月10日号
兵 正浩
●三条市アーチェリー協会 指導部長
10月10日号
小林 良範
●三条ホタルの会 会長
11月10日号
内山 哲男
●三条サッカー協会理事長



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